標準的な作業工程を記しています。
※不良ターボチャージャーが取り外されていることを前提としています。
1. お届けしたターボチャージャーの目視点検を行い、異常、損傷が無いことをご確認ください。
2. お届けしたものと従来のものが、同型のターボチャージャーであることを確認してください。
3. ターボチャージャー本体に必要となる部品等の、取り替え・取り付けを行ってください。

タービン取付時には、ガスケット、IN・OUTオイルパイプ、ユニオンボルト、エンジンオイル、オイルエレメントを必ず新品に交換してください。
オイル流量不足、圧送不足では、焼きついてしまいます。
オイルパイプ交換時にクランキングを行い、オイルが出ていることを確認してください。

※以上のことが守られず発生したトラブルにつきましては、保証対象外とさせていただきます。

4. エンジン内部のカーボンスラッジ等を取り除いてください。
5. エンジンのオーバーホールをしない場合でも、エンジンフラッシングだけは必ず行ってください。
(オイルポンプのストレーナーの目詰まりにご注意ください。)
6. インタークーラー、エアエレメント等が目詰まりしていないか点検し、必要に応じ交換をお願いします。
7. ターボを取り付ける際には、吸気系統に異物が入らないよう、十分注意してください。
8. メーカーの整備解説書(修理書)の基準に従い取り替えてください。
9. 取り替えた後、メーカー純正オイルを規定量まで注入してください。
10. 静かにエンジンを始動し、十分に慣らし運転を行ってください。

※故障の主な原因は‥

1) 潤滑油に関するトラブル
2) 異物混入による損傷
3) エンジンの圧縮低下(特にディーゼル車)
4) エンジンの排気温度の超過

ターボチャージャーを交換するだけでは不十分です。
損傷・故障には、必ず原因があります。(潤滑不良、異物吸入、オイルへの異物混入、異常温度など)
必ず、ターボチャージャーを損傷させた原因を究明し、対策を講じてください。
原因がターボチャージャー本体によるものでない場合、原因を究明せず、対策も講じられないままでは、損傷・故障は必ず再発します。